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館長からのメッセージ

松下政経塾への思い
2011年10月

 野田佳彦氏が日本の第95代内閣総理大臣に就任し、約1ヶ月が経過しました。

野田佳彦氏は、1980年に松下政経塾に第一期生として入塾、1985年に卒塾されています。尊敬する人物は松下政経塾の創設者である松下幸之助、座右の銘は松下政経塾の五誓にある「素志貫徹の事(常に志を抱きつつ懸命に為すべきを為すならば、いかなる困難に出会うとも道は必ず開けてくる。成功の要諦は、成功するまで続けるところにある)」だそうです。

 松下政経塾は、1980年に開塾され、卒塾生248人の進路は、政治分野112人、経済分野68人、研究・マスコミ分野36人、その他32人となっています(2011年4月1日現在)。

政治分野では、衆議院議員31名、参議院議員7名、都県議会議員14名、市区町村議会議員15名、知事1名、市長10名の方々が国政および地方自治に携わっています(2011年9月14日現在)。この数字だけをみても、野田氏をはじめとした卒塾生の多くが、日本の各分野のリーダー的立場になりつつあることがわかります。

松下幸之助は、松下政経塾の設立について、次のようなことを述べています。

 「今のままの政治とか、国民の考え方では、日本はだんだん低迷しないかと気になる。アジアへ繁栄が移るだろうという順番になっているのに、それを自覚せんと低迷しているということは、まことに残念です。そういうことから21世紀の繁栄の時代になるための人材を養成しないといかん。その受け皿をつくるための用意をしないといかん。政経塾を設立しようとした基本的な考えは、これなんですわ」

「松下政経塾設立の念願は、何であるかというと、日本の健全な発展です。伝統の上に健全な発展を求めていきたいということを考え、その考えにもとづいて、政経塾は経営されています。諸君もそのつもりで、それにふさわしい運命の持ち主であることを、心から信じてやってもらいたいと思います。諸君の運命は、墜落する飛行機に乗るような弱いものではありません。墜落しても無事に助かるような、強い運命をもっているということです」  (「松下幸之助発言集」より)

 松下幸之助は、21世紀のアジアの繁栄を見通して、公のために自らの志を掲げて実践できる真のリーダーを育成するために松下政経塾を創設しました。そして、困難を乗り越えることのできる実践者には、運が強いことが求められると考えていました。そうしたことから、塾生採用の条件に、運が強いかどうかがあったそうです。国内外のさまざまな難問・課題を抱えての厳しい船出となった野田総理大臣に、運の強さを生かして日本とアジア、そして世界の繁栄のために、衆知を集めながら真のリーダーシップを発揮していただきたいと願っています。

展示室「政治への情熱-限りない繁栄国家を求めて」コーナー展示室「政治への情熱-限りない繁栄国家を求めて」コーナー(写真左)
松下幸之助の国家への提言活動についてご紹介しています

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公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫

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