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館長からのメッセージ

誰よりも強い熱意を持つ
2013年11月

あなたが、あるプロジェクトのリーダーになったとします。あなたは、一緒に取組むメンバーに動いてもらったり、知恵を出してもらうなどの協力を仰がなくてはなりません。ところが、リーダーであるあなたはそのプロジェクトをいやいや引き受けたために、あまり熱心ではなく他人任せの姿勢でいたとします。
さて、メンバーはどのように感じるでしょうか。おそらく多くのメンバーは、リーダーのやる気のなさを感じて、適当にやればいい、言われた通りにやるだけでいい、という安易で低いレベルの意識に陥るのではないでしょうか。その結果、このプロジェクトは成果が上がらず、結果、解散という憂き目にあうことが予想されます。

松下幸之助は、熱意について次のように述べています。

「非常に知恵、才覚において人にすぐれた首脳者であっても、この会社を経営しようということに熱意がなければ、その下にいる人も、『この人の下で大いに働こう』という気分になりにくいのではないだろうか。そうなっては、せっかくの知恵、才覚もなきに等しいものになってしまう。」
「松下幸之助 一日一話」(PHP研究所刊)より

私たち人間は、全知全能の神様ではありませんから、知らないことやできないことがたくさんあるわけです。そして、リーダーだからといって、全て自分がやらなければならないと考える必要もありません。だから、誰よりも強い熱意を持ちたいものです。そうすれば、人は助けてくれたり協力してくれるようになるのではないでしょうか。

「いかに才能があっても、知識があっても、熱意の乏しい人は画ける餅に等しいのです。反対に、少々知識が乏しく、才能に乏しい点があっても、一生懸命というか、強い熱意があれば、そこから次々とものが生まれてきます。その人自身が生まなくても、その姿を見て思わぬ援助、目に見えない加勢というものが自然に生まれてきます。それが才能の乏しさを補い、知識の乏しさを補って、その人をして仕事を進行せしめる、全うさせる、ということになるわけです。あたかも磁石の鉄粉を引きつけるように熱心さは周囲の人を引きつけ、周囲の情勢も大きく動かしていくと思うのです。」
「松下幸之助 一日一話」(PHP研究所刊)より

松下幸之助は、事を成す時は“誰よりも強い熱意”を持たなければならないとよく説いていました。熱意をもって取り組めば、上記の文にあるような効果が生まれてくると考え、自らも誰にも負けない強い熱意をもって事に当たっていたようです。
ですから、何か事を成そうとする時は、誰にも負けない強い熱意を持つ、このことを忘れないようにしたいものです。

映像視聴コーナー「人生の行き方・考え方/働くということ」コーナー
松下幸之助の肉声による映像がご覧いただけます

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公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫

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