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館長からのメッセージ

一日一日を大事にする
2014年1月

新年明けましておめでとうございます。本年も、職員一同、みなさまのさらなる元気づくりに貢献できるよう頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。

松下幸之助は、自ら創業した会社を世界的な大企業に育て上げた“経営の神様”です。私は若い頃、大経営者松下幸之助は大きな志をしっかり持って、その実現のために強い意志を持ち続けてこられた人だとばかり思っていました。ところが、著書を読んだり講演録を聞いたりしているうちに、必ずしもそうとは言い切れないことがわかってきました。
20歳くらいの頃は、生活を安定させることがさしあたっての願いであったというのです。そして後年も、必ずしも大志を抱いて仕事をしてきたとはいえない、と述べています。 大志を抱いて、それに突き進むというよりも、その日その日を大事にまじめに取り組んできた人生だったというのです。

「たとえ大志をもたなくても、結果は相当の成果を生み出すことができる。むしろ大志をもって、その目的のほうだけをみつめて、足もとを見忘れるというようなことがあれば、その大志はかえって徒(あだ)をなすものである。大志を抱くことは結構ですが、大志を抱けば抱くほど、きょう一日の歩みと申しますか、きょう一日の仕事をしっかりと踏み支えていかなければいけない。たとえ大志をもっていても、きょうの現実を忘れたら、大失敗をするのではないかというような感じがいたします。」
「人生と仕事について知っておいてほしいこと」(PHP研究所刊より)

まずは、足元をしっかりと見て一つ一つのことについて覚悟を持ってきちんと対応することが着実に成果をあげるコツということでしょうか。
私も大志らしきものがないまま今日まで人生を送ってきました。ある時、次の講演録を聞いて一日一日を大事にすることが大切であることを痛感しました。その一部抜粋です。

「その日を大事にすることによって、その日を全うし、あすを迎える。そこに、朝と晩とでは多少の進歩があろうと思うんです。その日を大事にするということによって、一日のあいだに何ほどかの進歩がある。翌日はその進歩に始まって、またつぎの晩にはさらにそれを進歩さしてその翌日を迎える、という連続であったんではないかという感じがいたします。」
「昭和41年9月14日 東京ナショナル店会連合会での講演より」

大きな志がないのでダメだと思っておられる方、どんな大志を抱けばいいのかわからないという方、安心してください。立派な志がなくても、一日一日を大切にまじめに取り組んでいれば、その積み重ねがあなたの人生を充実したものへと導くことになるかもしれません。成功に近道なし。一日一日をまじめにコツコツと努力をする、これなら今日からでも実践できます。根気よく続け、習慣化したいものですね。

経営図書館から見える新幹線経営図書館の窓から新幹線が見えます
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公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫

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