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館長からのメッセージ

笑顔と挨拶
2015年4月

 私が住んでいる近所のある若いご主人は、道で出会っても自分から挨拶をされません。別に、私を嫌ってる風でもないのです。いつも私から挨拶をするようになり、それを受けて無表情で小さく頭を下げて通り過ぎて行かれます。私にとっては、あまり気分のいいものではありません。同じ近所には、同年代のご主人がおり、その人は私を見かけると必ず立ち止まって笑顔で大きな声で挨拶をされます。私は、大変気分が良くなるとともについ自分も笑顔になってしまいます。
 笑顔や挨拶に対して嫌悪感を抱く人は、全くいないわけではないですが少ないと言っていいでしょう。笑顔も挨拶も、基本的には相手の心を開くことができ、好感を持っていただけるものだと思います。これは地域社会だけでなく会社でも同じことが言えるのではないでしょうか。
 松下幸之助は、笑顔や挨拶は、サービスの基本であると言っています。

「廊下で会っても挨拶ひとつしないようなことでは、サービスにならんでしょう、ほんとうは。お得意先が来たときに、頭を下げるということは、これは人間の心得である。動物はそういうことはしないで、知らない人にかみつくでしょう。人間は、会社へ来た人には、何らかの関連ある人やから、ちょっと笑顔をもって、会釈をして通るということができる。これはサービスであります。
 サービスという言葉が適当でないなら、それは正しい礼儀である。そういうことすらもしない人が、このうちにあるんじゃないでしょうか。あるとすればただちに私はやめてもらいたい。」 「松下幸之助発言集 第30巻」(PHP研究所刊)より

 笑顔も挨拶もお金はかかりません。タダ(無料)で他人に喜びを与えることができるのです。みなさん、こんないいことをケチってはいませんか。どんどん自発的に実践しましょう。また、電話でも同じことです。「声にも笑顔」を心がけて通話をしたいものです。きっと、声からさわやかさや温かさが伝わると思います。

「私は礼儀作法というものは、決して堅苦しいものでも、単なる形式でもないと思います。それはいわば、社会生活における“潤滑油”のようなものと言えるのではないでしょうか。
 職場では、性格や年齢、ものの考え方など、いろいろな面で異なる人びとが相寄って仕事をしています。そのお互いの間をなめらかに動かす役割を果たすのが礼儀作法だと思うのです。
 ですから、礼儀作法というものは、当然、心のこもったものでなければなりませんが、心に思っているだけでは潤滑油とはなり得ません。やはり形に表し、相手に伝わりやすくし、心と形の両面があいまった適切な礼儀、作法であってこそ、はじめて生きてくると思うのです。」 「松下幸之助 一日一話」(PHP研究所刊)より

 

  4月は新入社員が会社に入ってきます。先輩のみなさんは、「礼儀作法は潤滑油」を忘れずに、新人にすばらしいお手本を見せてほしいものです。笑顔も挨拶もケチらないでくださいね。

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植物に癒されてつい笑みがこぼれおちます

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公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫

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