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館長からのメッセージ

仕事ができるありがたさ
2016年5月

 私ども松下資料館は、設立以来20年以上活動をしてまいりましたが、先月ひと月での来館者数が最高人数を記録いたしました。これもひとえにみなさまの暖かなご支援・ご教導の賜物と心より感謝申し上げる次第でございます。
 今月もすでにたくさんのご予約をいただいており、スタッフ全員が電話や受付、資料準備等でフル回転の働きをしてくれております。本当によく頑張ってくれていることに感謝です。

 先日、地震で震災被害を受けられた別府と湯布院の旅館に泊まりにいきました。この二軒の旅館は修理がまだ行われている真っただ中で、どちらも最盛期のゴールデンウィークにもかかわらずキャンセルが相次ぎ、営業再開の初日だったのですが2~3組しか宿泊されていないという状況でした。
 別府では、予約していた部屋が修復中で使えなかったことから、別棟の一番良い部屋をご提供くださいました。料理長さんが食事の際に来られて、「こういう時に食事をつくらせていただき心から感謝いたします」と深々とお辞儀をされておられたのを拝見し、大変心を打たれました。
 湯布院では、歩いている時に震度5の揺れを体験し大変驚きました。宿に着いたら、「このような時にご宿泊をしていただき大変感謝しております。今晩は私が寝ずの見回りをさせていただきます。ご不安かとは存じますが、何かお困りのことがございましたら何なりとお申し出くださいませ」と、支配人さんがご挨拶にこられ、翌朝も「昨夜は余震があまり感じられませんでしたが、ゆっくりお休みいただけましたでしょうか」と、声をかけてくださいました。
 こんな時にわざわざ宿泊しなくても、という思いもありましたが、旅館の方々から心のこもったおもてなしをたくさん受け、仕事ができるありがたさを涙ながらに語られるのをお聞きして、本当に来てよかったという実感がこみ上げてきました。
 私たちは普段何気なく仕事をしていますが、このような試練に立ち向かわなくてはならなくなった時に、仕事ができるありがたさを改めて思い知らされるのではないでしょうか。そういったことから、今仕事ができていることに、私たちは心から感謝したいものです。
 私はこの二軒の旅館から一生懸命におもてなしをしていただいたご縁を通して、ぜひ再訪したいと思いました。

松下資料館の受付ご来館者から
小さい折鶴をいただきました

 このたびの震災に遭われた地域のみなさまが、一日でも早く日常に戻ることができますよう心よりお祈りいたします。

公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫

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