松下資料館 トップページ>館長からのメッセージ

館長からのメッセージ

あえて○○する
2020年2月

 みなさんは、ショッピングモールの駐車場に車を停める時、店の出入り口に少しでも近い所を探して停めますか。それとも、ちょっと歩かなくてはならない離れたスペースに停めますか。

 階段の前で大きな荷物を持ったお年寄りが困って立ちすくんでいたら、あなたはどうしますか。

 ある方から聞いたのですが、ショッピングモールの店の出入り口に近い駐車スペースは、身体が不自由な方に使っていただきたいという思いから、“あえて”離れたところに停めるようにしているそうです。
 また、お年寄りに限らず困っておられる方を見かけたら、「お手伝いしましょうか?」と勇気を出して声をかけるそうです。

 《他の人を思いやる》とか《察する》ということが気持ちのいい社会づくりにつながることは誰でも理解しているはずです。ところが実際には、「今急いでいるから」とか「目立ちたくない」「断られたら恥ずかしい」などと、自ら《やらない理由》をみつけて、言い訳したり、気づかないふりをしてしまうことが結構あるように思います。

 最近私は、みんなに喜んでもらえることを“あえて”やってみるという勇気を、自分自身もたなければいけないと思っています。なぜ“あえて”かと言いますと、普通に実践できればいいのですが、「ま、今回はいいや」といういい加減さが生じがちだからです。“あえて”とは、『進んで、しいて、思い切って』という意味がありますが、人間の心弱い一面を、この“あえて”という言葉を自分に言い聞かせることで、自らを励まして能動的に行動できるようにしたいと思っているのです。

 人間は自らを励ますことができる素晴らしい特質を、本来与えられているのです。この特質を生かさない手はないですよね。小さなことでも、“あえて”喜ばれることを実践することによって、自分の気持ちが明るくなってきます。“あえて”という言葉を意識して、これからも自らの背中を押し続けていきたいと思います。

松下資料館スタッフの飼猫松下資料館スタッフの飼猫

みなさまのご来館をお待ちしております。

公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫

過去の記事はこちら最新の記事はこちら