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館長からのメッセージ

今だからこそ革新を
2020年4月

 新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、人や企業の活動が制限されています。また感染の終息が見えない状況に対して閉塞感を感じる人も多いと思います。こうした状況下で、私たちは将来に不安を感じたりマイナス思考をしてしまいがちですが、みんながこのような暗い気持ちをもってしまうと、本当に社会は悪いことだらけ、迷路化してしまうことになりかねません。
 どうしたらこうした状況を乗り超えることができるのか。そう簡単なことではありませんが、物の見方・考え方を今一度見直してみてはどうかと思います。たとえば物事をポジティブに受け止めてプラス思考してみてはいかがでしょうか。こういう時期だからこそ、革新のチャンスと捉えて自由自在に見たり考えたりして、今までにないことを生み出していく、そういう姿勢で乗り越えていくのも一つの考え方ではないかと思うのです。
 松下幸之助が革新について、「革新の心得十カ条」を表していますのでご紹介しましょう。

<革新の心得十カ条>
第一条 やり方は無限にある
      販売一つでも、成功する方法は一つではない。やり方は無限である。あきらめることなく、他に方法はないかと考え、求め続けたい。
第ニ条 危機を認識する
      ないのではない。危機を発見する努力を怠っているのだ。どのような組織にも危機は必ず忍び寄っている。
第三条 感謝し徹底した反省を行なう
      画期的な発明、発見、創造は、感謝と反省のなかから生まれてくる。与えられた使命、仕事に感謝し、徹底した反省を行ないたい。
第四条 困難は革新の端緒(たんしょ)
      うまくいっているときはなかなか革新できない。困難であればこそ、気持ちも引き締まれば知恵も出て、果敢な挑戦も可能となる。
第五条 白紙に戻して考える
      これまでの知識や常識、成功した体験にとらわれていたのでは、新しい行き方は見いだせない。とらわれを抜け出し白紙で考えよう。
第六条 衆知を集める
      自分一人の知恵には限りがある。とくにこれまでにない新たな方法、行き方を見いだそうとするならばなおのこと、衆知が欠かせない。
第七条 大きな目標を掲げる
      概して人は、手近な目標だと小手先で解決しようとしがち。小手先では通じぬ大きな目標を掲げてこそ、抜本的な革新も図られる。
第八条 “できない”ではできない
      何事もやる前から“できない”と考えたのでは、できることもできなくなってしまう。まず、必ずできると心の底から強く信じたい。
第九条 勇気を持つ
      大きな変革には痛みがともなう。おびえずひるまず、伝統を大切にしつつも、変えるべきは大胆に変える勇気を持ちたい。
第十条 最善の上にも最善がある
      昨日の最善は今日の最善ではない。現状にあぐらをかかず、日に新たなものの見方、取り組みを心がけたい。
                           (「PHPビジネスレビュー 松下幸之助研究 特別版『松下幸之助 革新の心』」より抜粋)

 私たちは意識さえすれば、この革新の心得十カ条のように「自由自在」に物事を見たり、考えたりすることができます。閉塞感のある状況下であっても、まず素直な心で現実を把握する。そして、困難だからこそ革新のチャンスととらえてプラス思考をする。決して、後ろ向きの考え方をしない。そういう姿勢で、今日の厳しい状況を乗り超えていきたいものですね。

きらめく水面毎日、明るく元気に過ごしましょう

公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫

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