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館長からのメッセージ

SDGsについて
2020年10月

 最近、SDGsという言葉をよく聞きます。SDGsとは、Sustainable Development Goalsという英語の略で「持続可能な開発目標」という意味だそうです。2015年の国連サミットで採択されたもので、17個の国際目標があります(17個の目標は、総務省ホームページに示されていますので、下記URLを参考にしてください)。これらの目標を「2030年に向けた戦略と行動」として、全世界共通の持続可能な成長戦略にするというものです。

https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/kokusai/02toukatsu01_04000212.html

 今日の世界は、平和、貧困、医療、水、エネルギー、環境、災害対策、街づくりなど、先進国や開発途上国を問わず取り組まなければならない危機的状況が表出しています。これら人類共通の課題に対して、日本も官民あげて取り組むことが求められています。
 目先の利益だけを追う企業や国・自治体ばかりだと、Sustainable(持続可能な)に反する社会に向かってしまいます。このようなことでは、子どもたちの将来や自然環境に大きな負の状態をつくり出してしまい、世界は悲惨な道を歩むことになります。
 そこで、企業活動に特化してSDGsの取り組みについて考えてみたいと思います。SDGsは全世界共通の人類の豊かさのための目標ですから、これに取り組む企業は賛同されても批判を受けることは少ないでしょう。そして、豊かな世界づくりに貢献できる事業ならば、世界から大いに歓迎されることになるのではないでしょうか。
 社内でSDGsに取り組む場合、社会に貢献するという強い理念を社員全員が共有することができれば、新しい事業の創出や働き方改革につながっていくと思います。SDGsに取り組んでいる企業にとって、いろいろなメリットが生まれてきます。その一例は、次の通りです。

●新しい事業開発や既存事業の拡大につながる
●働くことに対する社員の誇りや意欲が生まれてきやすい
●賛同してくれる優秀な人材を採用しやすい
●企業姿勢を高く評価してもらえることでビジネスの広がりが出てくる

 松下幸之助が創設したPHP研究所は、Peace and Happiness through Prosperity(物心両面の調和ある豊かさによって平和と幸福をもたらそう)という理念のもと、その実現のための研究・提言・普及活動を行ってきました。私見ではありますが、今まさに世界はSDGsを通して、PHPの実現に歩み始めているのではないでしょうか。企業にとっても、また国や地方自治体にとっても、社会に貢献することができ、さらには社会から受け入れられやすい活動ですので、ぜひSDGsに積極的に取り組んでいただきたいと大きな期待を抱いている次第です。

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公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫

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