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館長からのメッセージ

今日を生きる
2018年9月

 毎日を暮らしていると、時に嫌なことがあって気持ちが暗くなったり、壁にぶつかって心が折れそうになったりすることがあると思います。場合によっては、そうしたつらい気持ちを長く引きずって人生を悲観したり自己否定したくなることもあるのではないでしょうか。これは人間の持つ心の弱さをあらわした一面と言えますね。しかし、このような弱い心のまま悲観し続けていてもつらい状況を乗り越えることはなかなかできません。棚から牡丹餅のようにいいことが突然舞い降りてくることはめったにありません。つらい状況を乗り越えるには、物の考え方を変えるしかないのではないでしょうか。マザー・テレサは、今日を生きることについて次のような言葉を残しています。

 <わたしたちにあるのは今日だけです。さあ、はじめましょう。>
 わたしたちが生きられるのは、今日だけです。昨日のことを後悔する時間があれば、二度と同じ間違いを犯さないために、今日、何ができるかを考えましょう。明日のことを心配する時間があれば、明日をよりよいものにするために、今日、何ができるかを考えましょう。 【[日めくり] 超訳 マザー・テレサ「幸せはいつも、ささやかなことの中に」 片柳弘史編(PHP研究所刊)より】

 今日という日を前向きな考え方で過ごしましょう、という教えです。私たちは、物事を前向きに考えることのできる素晴らしい特質を持っていることに気づかなければいけません。

 松下幸之助は、「悩んでも悩まない」ということを自らの本で述べています。悩むことがあったり、何か気にかかることがあるということは、心がいつも注意深く活動しているのだから大きなあやまちがなくなっていく。悩みを持つということは、結果、プラスにつながることが多いと考えられるのではないか。もし、時を得ないような状況にあるのなら、日ごろ怠りがちだったことをきちんと実行していると、いざという時にそれが生きてくる。だから、一日一日を自分の最善を尽くして充実させ、それを積み重ねていくことが人生では大変重要なことなのだ、と考えていたようです。
 今日という日を前向きに考え、自らを励ましてなすべきことをきちんとなす日々を送ることによって、充実した幸せで心豊かな生き方ができるようになるのではないでしょうか。「悩んでも悩まない」、この言葉を深く味わいつつ、今日一日を一生懸命生きていきたいものです。

[日めくり] 超訳 マザー・テレサ「幸せはいつも、ささやかなことの中に」 片柳弘史編(PHP研究所刊)超訳 マザー・テレサ「幸せはいつも、ささやかなことの中に」
片柳弘史編(PHP研究所刊)

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公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫

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