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経営研究活動

これからの日本的経営を考える研究会

実施内容

4)2015年5月8日 第四回研究会を実施いたしました

特別講師による基調講話と研究会メンバーとの質疑応答を行いました

基調講話

特別講師 金田嘉行氏
元ソニー代表取締役副社長/ダイキン工業㈱ 監査役/工学博士
平成10(1998)年 シンガポール国家勲章受章
            (National Day Award:民間最高位、外国人初)
テーマ 「グローバル化と経営の基軸」
1. 企業経営の目的
・利益と貢献、雇用の創出
・売れる商品、サービス、コンテンツの創造
・避けられないグローバル化
・国際競争力
2. S社の設立趣意書について
・技術上の困難に挑戦し、優秀な製品で日本再建、民生に貢献しよう
・不当な儲け主義を廃し、実業を重視、規模の大を求めず
・自由闊達にして愉快なる理想工場、個人の能力、人格を尊重しよう
3. 半導体トランジスタからIC、LSIへ
・産業化の苦闘 (ポケッタブルラジオ、マイクロTV、ウォークマン)
・1:100の法則 科学と人間力 (井深 大氏)
・技術、商品、市場のイノベーション (盛田昭夫氏)
4. 海外生産と日本の役割
・アメリカ、欧州の需要地で生産CTV (good corporate citizen)
・シンガポールにおける基幹部品の製造、アジア生産拠点に輸出 (CD、VTR)
・日本はマザー工場として設計、開発に特化、生産技術、新商品の開発
   (ビデオカメラ・新しい基幹部品、リチウムイオン電池)
5. デジタル技術、ITとグローバリゼーション
・参入障壁の低下、技術の普遍化、ボーダーレス、情報の即時性
・中国、台湾、韓国の台頭
・水平分業と巨額投資 (FPD、LSI)
   巨大ファウンドリー (FOXCONN、TSCM)
・Volumezoneでのメガコンペティション
6. 新自由主義
  アメリカ型 マネーキャピタリズム
・ITによるバーチャルマネーワールド
・市場は正しい(?) One takes all
・規制緩和、自由貿易、短期利益、株主主権
・金融派生商品 バブルの崩壊 資本主義への反省
・製造業の変身が求められた
   アセットライト ファブレス ジャストインタイム
・先進国製造業の苦戦
   ①アップル・スマホに遅れをとった
     (ケータイ、VAIO、PSP、デジカメ、ウォークマンがすでにあった)
   ②サムソンの世界戦略に勝てなかった
7. 日本企業のめざす分野
1)世界経済を牽引する巨大需要への対応
   ・Volumezoneへの現地生産 日本はマザー工場
2)感動価値商品・サービス プレミアム価格
3)基幹部品、特殊材料、精密装置
   ・依然として高い電子部品競争力、プロセスイノベーション、科学と人間力
4)社会インフラ、住宅、自動車などBtoBへの転進
8. イノベーションで価値創造
1)快適で健康な居住空間とクリーンエア
   ・故リー・クワン・ユー元首相の名言
     “我々にとって20世紀最大のイノベーションはエアコンであった”
2)新エネルギー、省エネルギー
3)メディカル 医療、創薬、介護
4)ICT
   ・IOT、ビッグデータ、クラウド
9. 経営課題
1)人が財産 人間基軸の経営、人材教育 (リーダー、タレント、フォロワー)
2)科学と人間力であらたな価値創造と早い実用化
3)異質のカルチャー融合 オープンイノベーション
4)リーダーへの期待
   ・大局観 (洞察力)、胆力 (経験プラス勘)、信望 (魅力)
   ・オーケストラ型のリーダーシップ
     ・楽想の深読み・個々のプレイヤーの能力向上、外人選手の活用
     ・全体最適・聴衆に訴える感動
5)タレント (リーダーではないが異才) の発掘、育成
   ・Corporate Venture
6)匠、スペシャリスト、プロフェッショナルの尊重
7)雇用
   ・勤務形態、待遇

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