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館長からのメッセージ

挨拶の効用
2021年5月

 「おはようございます」「こんにちは」「いつもお世話になります」「いらっしゃいませ」等々、私たちは一日に何度も、家族・友人・職場の人・取引先に挨拶をしています。マナー研修でも最初に教えられることが多いのがこの挨拶です。

●立ち止まって相手の顔を見ましょう
●腰を曲げ、手の位置を教えられたとおりにしましょう
●微笑みを添えて、大きな声でさわやかに発声しましょう

 だいたいこのようなことを教えられます。きちんと挨拶をされると、相手は快く感じるとともに心を開いてくれやすいですね。
 ところが、この挨拶、意外ときちんとしていない人が多いように感じます。恥ずかしいのか、すれ違う時に下を向いて挨拶をせずに通り過ぎてしまう人、こちらから挨拶をしないと挨拶してくれない人、せっかく挨拶してくれているのに声が小さ過ぎて聴こえにくい人、こういう人がいるのです。

 例えば、社内の廊下で知らない人と出会う時、みなさんは挨拶をされるでしょうか。何と、挨拶をしない人がけっこういるのです。よく考えてみてください。社内を歩いている人は、会社に何らかの関係のある人です。関係がないのに社内を歩く人はほとんどいません。だから知らない人であっても、「いらっしゃいませ」「こんにちは」と挨拶をしたいものです。もし、廊下で出会ったその人が重要なお得意様だとしたらどうでしょうか。挨拶をされないと相手は、「なんだこの会社は。感じが悪いな」と悪印象を持つことになります。このお得意様が、いくつもの会社に出入りしているとしたら、全社員が挨拶をキチンとしている会社と、挨拶がいい加減な会社とではどちらの会社を高く評価するでしょうか。当然、キチンと挨拶してくれる会社を高く評価し、信頼してくれることになるでしょう。挨拶一つで、会社は比較されるということを知っておかなければなりません。

 普段話したりしない近所の方と出会う時も、「おはようございます」とマナー研修で教えられた挨拶をキチンとしてみてください。「〇〇さんは、さわやかな人だな」と、普段お付き合いのないご近所さんは好印象を抱いてくれるでしょう。
 このように挨拶をすることで、ファンになってもらったり、あるいは信用が得られることになります。松下幸之助さんは、「挨拶や笑顔はお金がかからない、タダでファンづくりができるのだからケチったらあかん」と言っています。

 挨拶をキチンとしていると、活気が生まれたり、ファンづくりができたり、ビジネスを良好に進めることができたりするのです。今一度、挨拶の効用を再認識し、日々前向きに実践したいものです。

玄関の花の寄せ植え花があると笑顔になります
心の中にも美しい花を咲かせたいものですね

公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫

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