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館長からのメッセージ

在宅勤務と報連相
2021年6月

 新型コロナが蔓延することによって、在宅勤務を実施する企業・団体が増えています。パソコンやスマートフォンなどが普及し、出社せずに業務を遂行できる働き方ができるようになってきました。一昔前には考えられなかった勤務のあり方です。

 私も在宅勤務をすることがありますが、集中して作業に没頭しやすいのでけっこう仕事がはかどります。当然のことながら、公私のケジメをつけて、家人には仕事中であることをしっかりと伝えておかなければなりません。

 しかし、仕事がはかどる反面、報連相(報告・連絡・相談)がスムーズにいかないことを、みなさんは感じてはおられないでしょうか。仕事場にいればすぐに関係者に報連相ができるのに、在宅勤務だといちいちメールやLINE、あるいは電話等をしなければならず、面倒だなという気持ちが生じやすいと思います。「これくらいはいいだろう」と、つい自分の都合で物事を判断したり、処理をしてしまうケースもあるのではないでしょうか。
 報連相の重要性は言われて久しいですが、対面で報連相をすることには次のようなメリットが考えられます。

●「ちょっといいですか」と軽く報連相することによって、もしかしたら問題になるかもしれない小さな芽を早く摘むことができる
●早い対応ができるので時間効率が良い
●話のやりとりの中から、気づかなかったことが見えたりすることがある
●会話の中からアイデアやヒントが生まれやすい
●細かなニュアンスがつかみやすく、より正しい判断や問題解決ができる

 まだ他にもあると思いますが、対面で報連相をするのは意外といいものです。ところが一人で在宅勤務をしていると、この大事な報連相に以下のような落とし穴があることがわかります。

●小さなことをいちいち報連相するのは面倒なので独断や独善に陥りやすい
●文章としてまとめるには手間や時間がかかるため、非効率になりやすい
●議論をすることが少なくなるため、会話の中から気づき・アイデア・ヒントが得られにくい

 こうしたことが、在宅勤務をしていると起こりがちなわけです。
 もし報連相をしないと、仕事はうまく進んでいるのだろうかと関係者は不安に思うでしょう。また自分で問題を抱え過ぎて報連相が遅れると、問題解決が困難になってしまうこともあります。小さなことでも早め早めにきちんと報連相をすることが仕事の基本です。

 集中して仕事に取り組みやすい在宅勤務ではありますが、スムーズに仕事を遂行するためには、こうした報連相の落とし穴に注意して、効果的かつ効率的な報連相を心がけたいものです。

紫陽花スタッフが在宅勤務中に、庭の紫陽花の写真を撮ってきてくれました。
心癒されますね

公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫

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