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館長からのメッセージ

感謝と報恩
2022年1月

 2022年(令和4年)が始まりました。みなさんは、どのような思いで新年を迎えられましたか。昨年は、一昨年に引き続き新型コロナウイルスによって世界中が苦難と向き合った一年でした。廃業に追い込まれたり、暮らしていけないなどの厳しい状況下に置かれた方がいらっしゃった中でも、みんなが耐えて、工夫して、助け合ってきました。新年にあたって、お互いのそうした努力に心から感謝をし合わなければならないのではないかと感じています。この感謝について、松下幸之助は本の中で次のように述べています。

<感謝する心>
 今日の社会においては、われわれはどんなに力んでみたところで、ただ一人では生きてゆけない。やはり親兄弟はじめ多くの人びと、また人ばかりでなく、周囲に存する物や環境、さらには自分たちの祖先や神仏、自然の恵みのもとに暮らしている。そういうものに対して、素直に感謝する心を持つということは、人としていわば当然のことであり、決して忘れてはならない態度だと思う。
 もしそういう感謝の心を持たないということになるならば、お互いの生活はきわめて味気ない殺伐としたものになるであろう。常に感謝の心を持って接してこそ、他人の立場も尊重して行動するということも可能になってくる。 (「松下幸之助『一日一話』仕事の知恵・人生の知恵」PHP研究所編より抜粋)

 私たちは自分の事ばかり考えがちですが、実際には知らないうちに、また気がつかないうちに様々な恩恵(恵み)を受けています。そのことに心から感謝をしたいものです。
 パナソニックグループの経営基本方針(経営理念)にある「私たちの遵奉すべき精神」の中に、「感謝報恩の精神」という項目があります。そこには、創業者・松下幸之助が大切にしていた考えをもとに補足説明がなされています。

●感謝報恩の念はじんに無限のよろこひと活力をあたふるものにして、此の念深きところ如何なる艱難かんなんをも克服するを得、しんの幸福を招来する根源となるものなり

 この「感謝報恩の精神」ですが、「感謝」の後に「報恩」があります。受けている恩恵に対してまず「感謝」をし、そしてその恩に報いるような仕事の仕方・生き方をしよう。そういった強い思いがあれば、艱難を克服する力強さが生まれ、幸福を招き寄せる元となる。こうした物の考え方を示したものです。
 今年も新型コロナウイルスによる困難な状況が続くかもしれませんが、「感謝報恩」の思いをみんながしっかりもって活動すれば、必ずやコロナ禍を克服できると思います。今年は去年のままであってはならない。日に新たの気持ちをもって、今年一年、幸福に暮らせるようにお互い努力していきたいものです。

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松下資料館 館長 遠藤紀夫

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