松下資料館とは

館長からの
メッセージ

自分の店は街の一部をなす

 街を歩いていると、最近はおしゃれな店づくりをしている店舗をよく見かけるようになりました。見ていて好ましく思うと同時に、購買意欲もそそられることがしばしばあります。きれいな店づくりをすることは、商売をしていく上で、非常に大事なことだと思います。
 松下幸之助は、店舗を美しくするのは「自分の商売のためのものであると同時に、自分の街の一部をなすものである」と考えて、より一段と高い見地から店づくりをしたいものだと述べています。つまり、商売は「社会の役に立つ」という大事な使命があるのだから、街の美化、品位向上にも貢献するといった高い精神に立った店づくりをすべきだということです。例えば、次のようなことを実践することが考えられます。

  • 店周りの清掃をする
  • 花を植えたり、上品で美しい装飾をする
  • 隣り近所の店舗と相談して雰囲気づくりの足並みを揃える
  • 素晴らしい応対応接を心がけ、店の品位を高める
  • 店内の整理整頓を行ない、清潔感を維持する
  • しっかりとしたコンセプトのもとで展示に工夫をする

これ以外にも実践すべきことはまだまだたくさんあると思います。「自分の店は街の一部をなす」と考えて店づくりをすれば、次第に周囲のお店も影響を受けて好ましい雰囲気が生まれ、活気に満ちた美しい街になっていくのではないでしょうか。そうした努力をしていれば、いい評判が伝わって関心を持って来店してくださるお客様も増えてくることでしょう。結果、商売繁盛につながると思います。
 単に儲けるためだけの店づくりをするのではなく、街の品位を高める店づくりをするといった高い精神で商売をして、「社会に役立つ」使命を全うしていきたいものです。

コスモスの花言葉には
美しさ・調和 があります

みなさまのご来館をお待ちしております。

公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 遠藤紀夫