松下資料館とは

館長からの
メッセージ

経営図書館の視聴覚ソフト

講話が終わって、来館者の方々とお話する機会があります。
その中で、多く質問されるのが「館長は松下幸之助と話したことがありますか?」というものです。

わたしがPHP研究所に入社したのは1983年。当時、松下幸之助は社長で、PHP研究所では「所長」と呼ばれていました。きっと話した機会があるに違いないと期待して聞いていただいているのでしょう。しかし、外部の会議などでご挨拶されるような機会を除けば、身近でお話を聞いたことは4回ほどしかありません。まして直接お話をさせていただく機会はありませんでした。

しかし、ラッキーなことに商品を通して所長と交流する機会はありました。わたしは社員教育向けのオーディオやビデオの制作をしていました。経営者に向けたものも作っていましたが、商品を上司が選別して所長の元に届けていました。そして、ごくたまに感想を伝言で聞く機会があったのです。それが、とても嬉しい思い出になっています。

偶然ですが、わたしが制作したものを含め、当時制作されたオーディオが経営図書館に保管されていました。所長は中国古典のテープをよく聞かれたそうです。幕末の志士のテープは所長から、松下資料館の設立者である、むめの奥様に渡り、むめの奥様は楽しんで聞いてくださったそうです。

これらのカセットは経営図書館の視聴覚ソフトのコーナーにあります。ご来館の折に、是非、ご利用ください。

所長に届けられたカセットテープ

みなさまのご来館をお待ちしております。

公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 後藤淳一