松下資料館とは

館長からの
メッセージ

政治への情熱

10月21日、自民党の高市早苗総裁が第104代内閣総理大臣に指名されました。日本で初の女性総理の誕生です。松下幸之助が設立した松下政経塾出身の首相は、立憲民主党代表の野田佳彦氏に続き2人目となります。
松下資料館の経営図書館には松下政経塾関係の書籍も所蔵されています。その中に高市さんの書籍や雑誌記事がありました。1994年発行の「THE21 10月特別増刊号」に高市さんが90年代に政治家を志すきっかけとなったエピソードが記されています。

松下さんという人は、終戦直後に地方分権を提唱したり、東京の焼け野原を見て都市計画の大切さを説いていた。つまり何十年ものスパンでものを見て、言い当てていた。おそらく今回も当たるだろうと思った。そしてたしかにそれらの予言は全部当たった。

「政治がよくならなければ二十一世紀の繁栄はない」より抜粋

高市さんの記述した「地方分権を提唱したり」、「東京の焼け野原を見て都市計画の大切さを説いていた」という提言内容は松下資料館の展示スペースで確認することができます。
「廃県置州」(1968年)、「観光立国の提唱」(1952年)、90年代の高市さんにとって驚きであったテーマは、2025年の政治課題でもあるような気がします。松下幸之助のスケールの大きさを改めて感じさせられました。

展示スペース「政治への情熱 限りない繁栄国家を求めて」

みなさまのご来館をお待ちしております。

公益財団法人 松下社会科学振興財団
松下資料館 館長 後藤淳一